第2話 このアルバムを聴きなさい命令No.1
(↑いや、聴いて下さい、、。いいですよ。)
というわけで日をまたいだので第一話です。押山行きまーす!で、今日はこのラモーンズのボーカリスト、ジョーイ・ラモーン(Atlas Sound,Deer hunterのボーカルがコスプレでカバーバンドしたり、ゲストライブ出演することでも有名ですね。有名です。それ以外認めません。え、知らない?マジっすか、、。すみません。謝ります、、。)の遺作であり、最高の名盤を紹介します。
有名な話ですが(一部で)ラモーンズは長く続いたバンドですがメンバー間の中が非常に険悪で特にギターのジョニーとジョーイはかなり悪い犬猿の間柄だというのは知られているところだと思います(知らない人は映画 END OF CENTURYを観ましょう。)
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss_1?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Ddvd&field-keywords=End+of+the+Century&x=11&y=20
この人は結構可哀想な人でラモーンズのボーカルとして振る舞うとき以外は非常にシャイで奥手な人物だったようなんです。またNYでも生前は普通に皮ジャンにジーパンのラモーンズスタイルで普通に散歩するようなごくごく普通の良い人だったそうです。
そんな彼はバンド活動の中で好きだった人がギターと結婚しちゃってとられたり(The KKK Took My Baby Awayという涙なくしては聴けない、その時のことをつづったラモーンズ時代の曲もあります。http://www.youtube.com/watch?v=p-4EZyPIsSY)
等など、色々ありながらも解散まで立派にボーカリストを務め上げ、その後このアルバムを残しました。
そして、このアルバムの一曲目のタイトルが”What a Wonderful World"。
色々な経験をしてきた彼が出した答えがこれだったのかと思うと曲の明るさや勢い、アレンジのシンプルな良さも際立ち、色々な思いが沸き上ってきます。
生きてく中でだれでも自分の居場所や、世界が見つからなくて嫌になってしまうことがあると思います。丁度、僕がこの作品に出会ったのもそんな時でした。いろんなところで無理が来て、ひどい状態でした。でもこのアルバムにはそれを乗り越えた人が『でもそれだって素晴らしいよね。』と悟って、自分の大好きな音楽でそれを精一杯表現していることが楽しく、そして明るく激しく伝わってきます。
それは大好きだったと言っていたストゥージズのカバー”1969”にも表れているし、
“I Got Knocked down(But I'll Get Up)"という曲のタイトルにも表れています。
そして最後は“Don't Warry About Me"というタイトル曲で幕を閉じます。
40分もない収録時間の中でここまで人というものの意味や理由を考えさせられ、なおかつ音楽的には非常にポップで聴きやすく、誰もが楽しくなれる作品を僕は他に知りません。
このアルバムを残し、ジョーイ・ラモーンは天国へと旅立ちます。
ラモーンズの最後のドラマーが映画で「ジョーイを見舞いに来たメンバーは俺だけだった。」という発言もありましたが、きっと彼は寂しくはなかったのでしょう。
世界中のファンの存在を感じて、その皆に心配ないよ。と最後のメッセージを残し、多分彼は天国で新しい仲間をつくって、また素晴らしい3分間のパンクポップソングを奏でているんじゃないかなと思います。そして落ち込んでいる人にこのアルバムの曲を演奏して、励ましてるんじゃないかなあ。なんて思います。
http://www.youtube.com/watch?v=8IoO5nkxT_4
次は来週か明日に更新します!
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