てなわけで今日は二本立てで行きます。
まず一発目。トリビアにも出演し、日本でもスター的な人気を(ごく一部で)誇るグラインドコアの祖 Napalm Deathの初期代表作“From From Enslabement To Obliteration”の2012年最新リマスターのレビューをしますdeath!
第7話 このアルバムを聴きなさい命令No.3
(好き嫌いは分かれます。当方では一切責任を持ちません編)
このアルバムと次のアルバム(あれ、どっちが先かよくわからん。)Scumでグラインドコアという早い、うるさい、何いってるかわからない、でもすげえカッコいい。
というジャンルを築き上げた偉大なバンドdeath。
初期の日本盤は私も持っていますがこのアルバムとScumの二つがカップリングされていていながらも音質がカスでクソなことで有名で本当にスカスカで楽曲のパワーが半減されてしまっているお得だけど残念な一枚でした。
で今年スカムと一緒にめでたくリマスターされ発売されたわけです。
ちなみに代表曲Scumもボートラで入っているのでお薦めです。でも万人が気に入る音ではないのはジャケからも明白ですねw。
でやっぱりリマスターのおかげでドラムとボーカルがきちんと凶暴に聴こえます。
もうテンション高い高い!掃除の時にかけるとすごくいいと思います。
確実にスピードが上がります。(ただ元の録音がやっぱり残念なためギターの低音は不足
している感は否めないですね、、。仕方がない。)
でここからが今日の本題です。このバンドが凄いのが未だに現役でナパームデスが存在している上に元メンバーが凄く音楽的に活動している点が凄いんですね。
例えばメタル+シューゲイザーの代表格、屈指の名曲“Silver"をつくったJustin K BroadricのJesuや古典的ハードロックを現代的に蘇らせたドゥームロックの祖カテドラルもこのバンドのメンバー出身なんです。
つまり、ただ早いとかうるさいだけでなく、このアルバムや一秒曲(笑)で有名なScumにしても音楽的な面で突き詰めていった結果、こんなとんでもないスピードでやることになったバンドなんだろうということです。
実際にギターを弾いていたビル・スティアは後にデスメタル界でカーカスというバンドで名を馳せますし、今聴いていてもリフや展開、音楽に込められたテーマ性など、とてもアーティスティックなんです。
今のコンヴァージなどに代表されるカオティックハードコア(このジャンルは本当に色んな音楽性を光速でぶち込むので大好きです。意外とメロディックだったり、切ない旋律があったりします。)はこの盤なくしては生まれなかったでしょうし、音楽的にも好き嫌いが大きく分かれるとは言え、大きな一歩を示した作品と言えると思うのです。
どんなジャンルでもよい音楽には精神性や音への飽くなき探求や感情が表れます。
それがこの名盤には溢れまくっています。普通の人が引く程に(笑)。
聴かず嫌いせずにこういうジャンルの音にも目を向けてみてはいかがでしょうか?
溢れ出るミュージシャン魂が抑えきれずに音に表れているんだということを感じ取ってもらえるはずです。
このアルバムに収録されてはいませんが最後にトリビアに出るキッカケにもなった、この代表曲でフィニッシュです。JOYOは夜にレビューします!
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