2012年5月19日土曜日

裸のラリーズ

こんにちは!
ファズの買いすぎで大変なことになっていますswimwellの押山です。
でもいいんです。俺の稼いだ金じゃー!と開き直っていますw。

財形貯蓄とレコード集めとギター関係とクレジット払いで毎月ひーひーです。

手元にお金がないんだぜ!(キリッ


良い子の皆はこんな大人にならないように気を付けてね!

でも今日は良い子の皆の為に日本の伝説的な素晴らしいバンドを紹介するよ!

「 裸のラリーズ 」というバンドです!

このバンドは全世界的に見ても、かなり早い段階でポップミュージックにフィードバックとディレイの嵐を被せて演奏していた凄いバンドなんです。

時は遡ること40年くらい前、1970年代に水谷さんという方を中心に(というか時期によってメンバーは水谷さん以外は流動的なので実質ソロプロジェクトのようなものでしょう。)このバンドは生まれました。
多分ブルーチアーやヴェルヴェットアンダーグラウンドの影響からでしょうか、それを過激に発展させて、ギターにファズをつなげて馬鹿みたいな音量で演奏して、呟くように唄い、さらに唄にディレイをかけるという2010年代の今でも、え!?と思うような人がたくさんいるような手法で音楽を奏でてていたバンドです。



この時期の日本のバンドは海外のマニアの間でも非常に評判が高く、過去にインタビューでマイブラのケヴィンさんや面白いところでは元システム・オブ・ア・ダウン、現Scars on Broadwayのダロンさんも、その音楽性の素晴らしさに感銘を受けているという発言があるほど後世になって評価を得た希有なバンドです。

実際に現在も再発が行われているのは日本ではなく海外が多く、様々なレーベルから多くのレコード、CDが出ています。

日本でも熱狂的なファンが多く、私もこのバンドのことを知りたいと思ったときにThe Last One さんというサイトがとにかく詳細にラリーズについて書いていらっしゃったので熱心に見ていたことを思い出します。私の簡潔な説明より詳しく知りたい人はこのサイトに行ってみて下さい。今はブログ形式で新しい音楽についてもレビューされていますがオルタナ/サイケ/ドローン/ノイズという単語に反応する人にピッタリの音を取り上げられていますので是非行ってみて下さい。

この頃の日本のバンドは本当に海外の音楽をダイレクトに受けつつ、日本的な解釈でレベルの高いことをやっていた人たちが多かった様に思います(まぁ今話に出るという時点で当時もかなり上のレベルでやっていて、埋もれていったバンドと違うということなんだと思いますが。)現在も激しいライブとその思想や音楽知識で有名な灰野さんも、キャリアを始めたのは、このラリーズと同じ時期です。


自分の師匠もそうなんですが寺内タケシさん(ギターインストの神)等、60年代〜70年代からキャリアを持ってる、または持っていた人は今のように情報や機材がなかったのもあるのですがインタビューなどでギターや音の本質に触れて音楽に向き合っている感じが凄くあるなと感じます。

今は機材もありふれ、簡単にぱっと聴くとよい音が出せます。
でもそれでは芯のところには触れられないのです。灰野さんがインタビューで「まずは生でギターを弾いて、その倍音を感じて、どう音が歪むのかがわかってからファズをつかうべき」と言っていたのは本当にその通りだと、今、自分もギターを弾いていて痛感します。

で、この裸のラリーズも倍音、生音関係ないだろくらいにピーガーしているのですが、その辺りをわかっての爆音、轟音だから今でも伝説なんだと思います。

バンドの存在自体もミステリアスで掴みどころがないのもその一因だと思います。なのでハマると抜け出せないのですねえw。

では、そろそろ、伝説のバンドのラリーズの音を聴いてみましょう。

これは解説ですがこのコメントからもかなり異端なバンドであったことが伺えます。


どうですか?異端な香りがバリバリですねw。

でもよく聴くとコード進行やメロディは当時の日本のフォークやロックのスタンダードに沿っていて、奇麗なんです。暗いですが。

で、初めて聴いた高校生の時はシューゲイザーど真ん中だったのでそれはそれはビックリでした。

日本でこんなに早くシューゲっぽいことが行われていたなんて!

ジザメリより遥かに早いじゃないか!と。


で、実際にラリーズを聴き込むつれ、ジャン・コクトー(詩人)に影響を受けたと言われる詩やメロディの魅力や轟音でない音源の儚い感じも好きになり、本当に凄いバンドがいたのだと日本も凄いなとおもうでした。詩に関してはあまり詳しくない(コクトーとかイェイツとかキーツあと画家のクレーの詩集くらいしか読んでないんですね、、。もっと掘りたいです。)のですが、そんな自分でも興味をひかれる魅力ある歌詞です。

で、それと同時に思ったのは批判的な見方かもしれないのですが、最近の日本のバンドが面白くないなと感じるのは(いいバンド、好きなバンドも山程いますが某ロ◯ノンJAPAN系の人たちはあんまりなんです、、。)日本のバンドに影響を受ける。そのバンドに憧れて音楽をやる。で止まってる人が多く、またその人達の方が商業的にはわかりやすいが故に動員やCDも売れる、で有名になってハコ(ライブハウス)をおさえられるという構造が根付いてしまったのが一因かなと感じます。

当時の人たちは情報が少なかったこともあってでしょうが、範囲は狭くても深く音楽を聴いていたことがレコード屋さんの店長さんや私の師匠や灰野さんのインタビューでも伺えます。どんどん掘り下げていって自分の音に辿り着いているのです。

でもたまーに先入観はよくないと思い、ロ◯ノンJAPANとかも読むのですが、残念ながらそこまで深く掘り下げた上でこだわりを持っていると感じられるバンドは見つかりませんでした。(当然、音も聴きました。)

なにも音楽に限ってではありません。昨日warsawでくだを巻いた時にも話してしまったのですが表面的なものをかすめとっただけで自分のものとしてしまっているバンドや自称音楽家がやっぱりいます。そんな人がいてもいいですし、考え方は人それぞれですが、やるんだったら台湾の透明雑誌くらい愛を感じるくらいの直球な拘りでやりなさいよ!と言いたくなります。


楽しみ方はそれぞれで好きにやればいいのですが、売れなくても、なんでもいいから拘りや思想、生き方の深さが表れる音を奏でるバンドにもっとスポットが当たって欲しいなと切に願います。(なんでS◯◯ai ◯o ◯w◯riとかが武道館なんだよと思うのですw。)

monoというバンドが日本にいますが彼らは日本よりも海外の方がCDも売れているらしいです。日本人は日本にこんなに素晴らしいバンドがいるのに見ていないのです。



これは勿体無いですし、仮にこのくらいの素晴らしい音楽性があったとして海外に行ってやってみようという覚悟や資金がないために消えるバンドも多かったと思うのです。
実際対バンしていてもこのバンド無名だけど凄いぞ!という人たちがたくさんいます。

で、たまーにイベントとかで観るバンドで何でこいつらプロっぽくふるまってんの?
ってバンドが多いです。

その資金や覚悟がない時点で仕方がないだろうという意見も至極当然ですが、彼らにほんの少し今よりスポットが当たれば、資金や覚悟もできたんではというバンドもあるかななんて感じます。

音楽やアートを好きな人はその好きなことを絶対に掘り下げた方がいいです。ジャック・ホワイトも言っていました。

本当に色んなことが学べ、体に染み込んできます。
これは間違いないです。人間を深くしてくれます。

swimwellという自分がいるバンドはその辺りもしっかりこだわりつつ、やる側も観る側も楽しいバンドになっていきたいなと思っています。

幸いメンバーに本当に恵まれています。本当活動が楽しいですw。
まだまだ準備段階ですがいつかはしっかりとした形で姿を見せられるバンドになりたいなと思っております。

と今日はそんなお話でした。ちなみに今日ラリーズのことを書いたのは現在Phoenixというレーベルが素晴らしいリマスターで音源を再発していて、音質的にもくぐもってwミステリアスだったラリーズの姿がよく見える様になったからです。お薦めですよ。ついでにフラワートラベリンバンドのリマスターアナログ再発もいい感じだったので一緒に買っちゃえw!あ、リンク先は海外ですがamazonでも買えます。


http://www.theraremusicshop.com/phoenix-records-nproducts6curpage-2-6-c.asp


夜にはMOOERさんのana delayをようやくレビューする予定でいますw。

お楽しみに!

P.S
ブログのビューがとても伸びていて嬉しい限りです。
観て下さった方、本当にありがとうございます。

swimwell 押山


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