2013年5月17日金曜日

音楽紹介の巻(2〜5月編)






・Mikal Cronin “MCⅡ”

前作の時点でも結構注目されていてmonchicon!なんかで紹介されていた
インディーガレージポップ/ロック界の星(だと思う)Ty Seagullとのコラボレーション作に続いての自身のソロでの新作。
そして傑作。


ギターポップやパワーポップ、シューゲイザーとかC86とかの単語に反応する人にはピッタリな音で、メロディ、曲、アレンジが素晴らしいです。


歪んだギターや軽快でジャングリーなコード弾きのギターと8ビートの歯切れよいリズムを中心にさりげなく入ってくるピアノやストリングス、手拍子等、上記したジャンルの常套句になっている要素を上手く使われていて、聴いていて楽しく飽きません。


そしてメロディとハーモニーのよさ。聴いていてグッとくる瞬間がいくつもあります。
ラストのPiano Mantraでのストリングスと轟音ギターのコントラストは若干シガー・ロスを思わせたりも、、。

なんかpitchforkのレビューも調べてみたら評価も高いみたいなんで普段インディーロックを聴かない人にもお勧めです。ノイジーでパンキッシュなJellyfishというイメージを個人的に持ちました。もちろんJellyfishに似てるというわけでなく、そのくらいのレベルのメロディセンスだなあってことなんですが。

一応参考までにJellyfish。




上のレビューによるとなんでもMikal Croninの最初のフェイバリットアルバムはNIRVANAのIn Uteroだそう。

たしかに適度にいい感じに荒れた音処理はその影響があるのかもしれない。
で、この音の質感が新鮮に楽曲を響かせている一因とも思います。

色々書きましたがとりあえず聴いてみることをおすすめします。

あとTyとのコラボもよい作品なので貼っときます。




後はサクッと紹介。



・Marnie Stern “the chronicles of marnia "
バカテクドラムの上でタッピングでバッキングして、可愛い声でポップなメロディを唄うMarnie Sternの3月に出た作品。

もう素晴らしい程にバカテクでポップで最高です。







・Tera Melos "X'ed out"
今回、かなりポップに振り切れています。気持ちいいくらいです。初期は何かハードコアに近い部分もありましたが、前作からメロディを意識して来た感じで今作はさらに振り切れ、変態的な演奏はそのままにコンパクトにポップにその魅力を凝縮して来た感じでよかったです。


あまりにも絶賛が多い(多くてステマくさい)プライマルスクリームの新作も一枚通しでしっかり聴けるアルバムでよかったです。(前2作が酷過ぎただけって気もしなくもない)

新人のポストパンクなバンドThe Girl Names , Fear of Menも良かったです。
冷たい質感の音ですが両バンドともバンドでやってるグルーブ感があり、またボーカルのメロディ、声質も魅力的なんで是非とも売れて欲しいなと思います。

流行ってますね、この感じの音が。




the saveges なんかは既にメジャーですしね。





ポップで聴き易くなったMalaria!って感じがします。



感動したのは有終の美を飾った感じが強いCathedralの最終作"The Last spire"。

遅い、暗い、重いの3拍子を貫いた、その姿勢が素晴らしいです。


まだまだ紹介したい作品がありますがとりあえずこの辺で。
Twwiterでは常時、こんな感じで呟いているので興味があったらフォローしてみて下さい。

2013年5月15日水曜日

Sigur ros のライブを観ました。ライブレポ。



おはようございます。
昨日は日本武道館へSigur rosを観に行きました。

これが素晴らしいライブでした。

もし、名古屋や神戸に足を運べる時間のある人は今からでもチケットを手配して、行く価値が必ずある公演だと思います。

Sigur rosのライブにはFujirock、08年、今回と3回目の参戦でしたが、完成度の点で過去最高の出来です。




てなわけで電車に揺られて九段下まで、アークティック・モンキーズ以来の久しぶりの武道館へ向かいました。


入場するとステージには白い幕が張られていました。そして開演。
幕に幻想的な映像が投射され、照明がそれを彩り、メンバーのシルエットが舞台に映えるというのっけからの素晴らしい舞台演出で完全に持って行かれました。


3曲目に入る時に幕が落ちてからは上下に分けて設置されたスクリーンの映像と照明が彼らの音をより引き立てながら、メンバーも素晴らしい演奏を続けます。

今回ヨンシーがお客さんをよく煽っていて、それに合わせて始まった観客の手拍子が曲の盛り上がりと重なった時は言葉にならないような不思議な高揚感がありました。

また今回披露された6月に発売される新作“クウェイカー”からの新曲群(計4曲)が非常にライブ映えする重くて激しいダイナミズムのある曲でセットリストのよいアクセントになっていました。




そんな演奏と舞台演出が織りなす神秘的な空気感に浸っているとあっという間にアンコールを含めた2時間が終了しました。

セットリストはこんな感じ。→http://www.setlist.fm/setlist/sigur-ros/2013/nippon-budokan-tokyo-japan-bd859b2.html



ヨンシーの声とギターの好調ぶりは神がかったものがあり、不調な感じが前に出てしまった08時の来日とは全く違っていました。

3人編成になり、演奏、アレンジ面で簡素になるのかなと思ったのですが、むしろその逆で楽団やサポートメンバーががっちりと音を固めていて、08時以上の重厚感たっぷりの音を聴かせていました。

武道館という場所が生むテンションもあったのか、はたまた上記したように激しい曲調の新曲群の影響か、メンバーが3人になったことで、どこか吹っ切れて演奏をしてる様子があったのも一因か、過去最高にテンションの高いポジティブなシガー・ロスが観れたように思います。

また照明と映像の舞台演出と演奏の一体感はシンクロ率が恐ろしいことになっています。ベスト選曲+新曲のセットリストも含めて今までの集大成を観せてくれたように感じました。これだけのステージを作り上げているシガー・ロスのスタッフは凄い。

幻想的な音楽によるサーカスを観たような、というか言葉にならない何かを観たようなそんな圧倒的などえらいライブでした、、。



本当いいもの観ました。もし行ける人は今からでも名古屋や神戸に行くことをおすすめします。中々観れるもんじゃないです、これは。新作も楽しみ。

これはもういくらでも絶賛します。そうしますよ。ええ。(誰にだ)
ロッキンオンの山崎さんがブログで書いていた感想が中々だったので載せます。
たしかにそんな感じはするなあ、、。00年のフォーマットっていうのかなんなのか。
http://ro69.jp/blog/yamazaki/82267



最後に自分の追体験用と観に行けなかった人に内容の近いライブ映像を貼っておきます。

明日辺り、また更新します、、。よかったら覗いて下さい、、。